あなたの会社のWebサイト、本当に集客できていますか?
これまで、サイトスタイリング™の基本的な考え方、そこに含まれる重要な取り組みのカスタマーバリア™の除去と「点」から「線」への集客アプローチについて説明しました。
これまでの記事を踏まえて、今回はサイトスタイリング™に取り組む時の具体的な流れを、4つのステップに分けて詳しく解説します。
サイトスタイリング™とこれまでの集客の違い
これまでのWeb制作やSEO対策は、どちらかというと「部分最適」でした。
デザインだけ、SEOだけ、コンテンツだけ、といった具合に、それぞれの要素を個別に改善していく。こういった取り組みは、それぞれの分野で効果があるかもしれません。
でも、取り組んでいない箇所は最適化されていないので、そこにある障壁でユーザーを逃してしまうことが多くなります。
サイトスタイリング™は違います。

ユーザーがサイトを訪れてから目的を達するまでの流れを「線」として捉え、その流れの中で起こるあらゆる障害を除去していきます。この「点」から「線」への発想転換こそが、サイトスタイリング™の重要ポイントです。そして、発生する障害のことを、私たちは「カスタマーバリア™」と呼んでいます。
そして、デザイン、性能、使いやすさ、コンテンツの4つの要素を段階的に最適化することで、集客力を最大化させます。
このやり方なら、デザインもキレイで、使いやすくて、しっかり集客もできるサイトにアップデートできます。
具体的な取り組み方を見ていきます。
サイトスタイリング™のやり方
STEP1:徹底調査とカスタマーバリア™特定
最初の1ヶ月は、あなたのサイトの現状を徹底的に調査します。
ただし、これは単なるサイト診断ではありません。
ユーザーの立場に立って、実際にサイトを利用した時に感じるストレスやバリアを、ひとつひとつ洗い出していきます。
ヒアリングによる目標設定
まず、あなたの会社の目標やご要望を詳しくお聞きします。
現在の集客状況、理想とする成果、競合他社の状況、社内の体制など、サイト改善の方向性を決めるための重要な情報を収集します。
対象サイトの徹底調査
表示速度の検証
スマートフォンでアクセスした時、何秒で表示されるか。ページごとに詳細にチェックします。3秒以上かかっているページがあれば、それだけで多くのユーザーを失っています。
導線の確認
トップページから目的の情報にたどり着くまでに、何クリック必要か。迷いやすい箇所はないか。実際にユーザーの行動をシミュレーションして確認します。
コンテンツの充実度
ユーザーが知りたい情報がちゃんと掲載されているか。競合他社と比べて情報量は十分か。専門性や信頼性は伝わるか。
セキュリティ対策の確認
SSL証明書の設置状況、セキュリティヘッダーの設定、定期的なバックアップの有無、不正アクセス対策など、安全性の観点からもチェックします。
改善必須箇所の抽出
調査/検証の結果、見つかった問題点を、優先度と影響度で分類します。
集客に直結する重要な問題から、長期的な改善が必要な課題まで、すべてを洗い出して改善計画を立てます。この段階で、サイトが抱える問題の全体が明らかになります。
STEP2:サイトスペック総合改善
2ヶ月目は、STEP1で特定した問題点を実際に改善していきます。
特に技術的な問題やユーザビリティの改善に重点をおいて、サイトを整えます。
サイトスペックの最適化
表示速度の改善
画像の圧縮、構築コードの最適化、ヒーローエリアのチューニング、過度なモーションの見直し、不要なプラグインの削除、サーバー設定の見直しなど、表示速度は特に力を入れて徹底的に改善します。モバイルファーストの時代、スマートフォンでの快適な閲覧は絶対必須です。
セキュリティの強化
常時SSLの設定だけでなく、セキュリティヘッダの設定、運用時の保守管理まで、ユーザーが安心してサイトを利用できる環境とそれを継続できる体制を整えます。
ユーザビリティの最適化
ナビゲーションの改善
メニュー構造の整理、検索機能の改善、パンくずリストの設置、CTAの最適化と適切な配置など、ユーザーが迷わず目的の情報へスムーズにたどり着けるよう改善します。
フォームの最適化
問い合わせフォームの入力項目を見直し、エラーメッセージをわかりやすくし、スマートフォンでも入力しやすいよう整えます。
デザイン・レイアウトの最適化
見た目の美しさだけでなく、ユーザーの行動を促すデザインを検討して改善していきます。
ブランドイメージに合った配色、読みやすいフォント、信頼感を与えるレイアウト、余白の取り方など、操作性・視認性にも配慮して視覚的な改善を行います。
最近は、Webアクセシビリティの義務化もあったので、すべての人にとって使いやすいサイト作りは、すべての企業が取り組むべき重要な要素になっています。
重要なポイントは、こういった改善を別々で行うのではなくて、ユーザーの流れを「線」として捉えて最適化していくことです。この段階で、サイト全体のユーザー体験を大幅に向上させます。
STEP3:コンテンツ充実と集客強化
3ヶ月目以降は、サイトのコンテンツを充実させ、本格的な集客に取り組んでいきます。
各ページのコンテンツ充実
競合他社との差別化
競合他社のサイトを詳しく分析し、あなたの会社ならではの強みや特徴を明確にします。同じような情報を載せるだけでは、ユーザーに選んでもらえません。
検索クエリに基づく改善
Googleサーチコンソールのデータを活用し、実際にユーザーが検索している言葉に合わせたコンテンツも充実させていきます。また、実際の検索結果ページ表示される「検索候補」や「他の人はこちらも検索」といったPAA(People Also Ask)の情報も収集して、コンテンツの検討および充実に取り組みます。
専門性と信頼性の向上
あなたの業界の専門知識を活かし、ユーザーにとって価値ある情報を提供します。実績、事例、お客様の声など、あなたの会社独自のコンテンツとなりそうな情報は積極的に活用していきます。
アクセス解析とデータ活用
継続的なデータドリブンな改善
ここまで行った改善の効果をアクセス解析で定期的にチェックし、さらなる改善点を見つけていきます。データに基づいた判断により、より効果的な改善を行います。
コンテンツマーケティングの実践
ユーザーにとって有益な情報を定期的に発信し、自然な形で集客につなげます。ブログ記事、事例紹介、業界情報など、様々なコンテンツを活用します。
Web広告による集客強化
必要に応じて、Google広告を中心としたWeb広告もスタートします。
AI時代の到来により検索行動が変化している中、広告とオーガニック検索の両方でユーザーとの接点を確保していくことが重要になっています。
広告アカウントの最適化とランディングページの改善を継続的に行い、費用対効果の高い集客を目指して取り組んでいきます。
STEP4:自走体制の構築と継続的改善
最後の段階は、あなたの会社が自分でサイトスタイリング™を活用していけるように取り組みます。
運営ノウハウの完全移転
日常的な更新作業
サイト更新の方法、新しいページの作成、画像の追加など、これまでの取り組みで実践してきた日常的な運営に必要なスキルを再確認していきます。
アクセス解析の活用
Googleアナリティクスの見方、改善点の見つけ方、効果測定の方法など、データを活用した運営ができるようサポートします。
コンテンツ作成のコツ
ユーザーに響く文章の書き方、SEOを意識したコンテンツ作成、写真や動画の効果的な活用方法など、集客につながるコンテンツ作成のノウハウをお伝えします。
継続的改善の仕組み構築
定期的な見直し体制
月次レポートの作成方法、改善点の見つけ方、優先順位の付け方など、継続的に改善していくための仕組みを構築します。
社内体制の整備
誰が何をやるのか、どのタイミングで見直すのか、問題が発生した時の対応方法など、組織として運営できる体制を整えます。
自走開始とサポート終了
すべての作業を社内で実施できるかの最終確認を行い、サポートを終了します。
以後は、身につけたノウハウを活用して、自社で継続的な改善と集客を行っていただきます。
業種別サイトスタイリング™活用事例
サイトスタイリング™は、様々な業種で活用することができます。
それぞれの業界特有の課題や集客のポイントに合わせて、最適化のアプローチを調整します。
その内容は以前の記事でご覧いただけます。
- コーポレートサイトで本当に必要なサイトスタイリング™
- 店舗サイトでお客様を呼び込むサイトスタイリング™の効果
- 飲食店サイトで予約を増やすサイトスタイリング™
- ECサイトの売上を伸ばすサイトスタイリング™の活用
- 幼稚園・保育園ホームページで保護者に選ばれるサイトスタイリング™
- 病院・医療機関ホームページで患者に選ばれるサイトスタイリング™
- 優秀な人材を獲得する求人サイトのサイトスタイリング™
どの業種でも共通しているのは、単に見た目を改善するだけでなく、その業界のユーザーが本当に求めている情報や体験を提供することです。
ECサイトなら購入への不安を解消し、医療機関なら患者さんの安心感を高め、求人サイトなら働く魅力を具体的に伝える。それぞれの業界の特性を理解した上で、4つのステップを通じて最適なアプローチで、サイトを整えていくことが重要です。
導入時のポイント
サイトスタイリング™を成功させるには、いくつかのポイントがあります。
成功のための条件
経営層のコミット
単なる「サイト改善」ではなく、「事業成長のための取り組み」として捉えることが大切です。
4つのステップを通じた継続的な取り組みには、経営層の理解と協力が不可欠です。
現場の積極的な参加
実際にサイトを運営するのは現場の方々です。
各ステップでの作業や学習に積極的に参加していただくことが、取り組みの成功につながっていきます。
中長期的な視点
短期間での劇的な変化を期待するのではなく、4つのステップを通じて段階的に改善していくという中長期的な視点が大切です。
注意点
データに基づく判断
感覚や憶測ではなく、アクセス解析データやユーザーの行動データに基づいて判断することが重要です。特にSTEP3以降では、データ活用が成果を左右します。
継続的な学習姿勢
Webマーケティングの技術や手法は常に進化しています。STEP4で自走体制を構築した後も、継続的に情報収集して、新しい手法を取り入れていくことが大切です。
4つのステップで実現する持続的集客
サイトスタイリング™は、単なるサイト改善テクニックではありません。
徹底調査→スペック改善→コンテンツ充実→自走体制構築という4つのステップを通じて、あなたの会社のWebマーケティング力を根本から変革する取り組みです。
見た目だけキレイなサイトでも、SEOだけに特化したサイトでもない。
ユーザーにとって本当に価値があり、しっかりと集客もできる。そんなサイトを作るのが、サイトスタイリング™の目指すところです。
そして、その力を自社で持てるようになることで、変化の激しいWeb環境でも勝ち続けることができるようになります。
もし、あなたの会社のサイトが思うような成果を上げていない、何から手をつけていいかわからない、本格的にWebマーケティングに取り組みたいとお考えでしたら、サイトスタイリング™の導入をご検討ください。
徹底的な現状調査から始めて、あなたの会社に最適な改善プランをご提案いたします。
初回のご相談は無料です。
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