大阪府の賃上げ支援事業|ECサイト運営の伴走支援を担当します
大阪府「令和8年度 利益率向上・賃上げ支援事業」で、ECサイト運営実践の支援を担当しています。9月10日に大阪産業創造館で行った集合研修DAY1の様子と、そこでお話ししたカスタマーバリアの考え方をご紹介します。
大阪府の「令和8年度 利益率向上・賃上げ支援事業」で、「自社主導で売上を伸ばす 売れるECサイト運営実践」の支援を担当しています。
9月10日に大阪産業創造館で集合研修(DAY1)を行い、その様子が事業の公式サイトに掲載されました。
自社主導で売上を伸ばす売れるECサイト運営実践-DAY1-を開催|令和8年度 利益率向上・賃上げ支援事業
この記事では、事業の内容と、DAY1でお話ししたことをご紹介します。
令和8年度 利益率向上・賃上げ支援事業について
大阪府が主催し、公益財団法人 大阪産業局が運営する事業です。
生産性の向上や売上拡大を通じて利益率を高め、持続的な賃上げにつなげることを目的としています。府内の中小企業を対象に、補助金の交付と伴走支援が組み合わされています。
特徴的なのは、お金を出して終わりにしないという設計です。公式サイトにはこう書かれています。
本支援事業では、単なる補助金の交付にとどまらず、事業者の皆さまの事業計画をより強固なものとし、持続的な成長(自走化)へとつなげるための「伴走支援」を実施しています。
自走化。ここが、当社が長く言ってきたことと重なります。
伴走支援は6つのテーマに分かれています
伴走支援は、専門家による面談やワークショップを通じて、自社内にノウハウを蓄積し、自走化・内製化を目指す取り組みです。代行ではありません。
テーマは6つあり、それぞれ担当する事業者が決まっています。
| テーマ | 担当 |
|---|---|
| 組織戦略(採用・評価)の再設計 | reborn株式会社 |
| プレスリリース実践 | 株式会社PRリンク |
| ECサイト運営実践 | 有限会社流楽 |
| テストマーケティング伴走支援 | GOB株式会社 |
| 生産性向上・省力化の個別訪問支援 | 生産性向上支援センター |
| 事業全体の個別支援 | 大阪中小企業診断士会 |
参考:伴走支援とは?|令和8年度 利益率向上・賃上げ支援事業
当社が担当するのは「自社主導で売上を伸ばす 売れるECサイト運営実践」です。集合研修と、毎月の個別面談を通じて、業者任せにしない「自社で育て、成果を出すECサイト」の仕組みづくりを行います。
DAY1のテーマは「誰に、何を売るのか」

2026年9月10日(木)18時から2時間、大阪産業創造館16階のセミナールームで集合研修を行いました。
全6回のスケジュールをお伝えしたあと、その日のテーマに入ります。「誰に、何を売るのか」です。
改善の前に、まずターゲットを固める
ECサイトの支援ですから、参加された皆さまは「サイトのどこを直せばいいか」を聞きに来られています。
ただ、その前に決めておくことがあります。
デザインを整えても、情報を足しても、表示を速くしても、使いやすくしても、それを「誰に向けて」やるのかが決まっていなければ、何も決定できません。
青がいいのか、白がいいのか。写真を大きく見せるのか、説明を厚くするのか。どんなキャッチがいいのか。正解は、お客様が誰かによって変わります。
だから、初回はここから始めました。ECサイトをどうこうするの話は、そのあとです。
難しい言葉は、使いません

この話は、マーケティングの世界ではターゲティングやペルソナ設計と呼ばれます。
ただ、その言い方をした瞬間に、話が遠くなります。「うちみたいな小さな会社には関係ない」「フレームワークを埋める作業でしょう」となりがちです。
ですので、「誰に、何を売るのか」という言い方だけでお伝えしました。
専門用語を並べることが仕事ではありません。お帰りになったあと、自分の店に当てはめて考えられる状態になっていること。そこを大事にしています。
3つの問いに絞りました
ワークシートに用意したのは、たった3つの問いです。
| 問い | 書いていただくこと | |
|---|---|---|
| 問1 | お客さんは誰か | 年齢・性別・お仕事・家族構成・住んでいる地域など。「実在する一人」を思い浮かべて |
| 問2 | その人は、何に困っているか | どんな悩み・不満・不便を抱えているか |
| 問3 | なぜ、あなたを選ぶのか | 他ではなく、あなたの商品・サービスを選ぶ理由は |
ポイントは、問1で「実在する一人」を思い浮かべていただくところです。
「30〜50代の女性」では、何も決まりません。その人が朝何時に起きて、何に追われていて、どんなときにスマートフォンを開くのか。そこまで像が結べて、はじめてサイトの判断ができるようになります。
記入例も一緒にお配りしました。手作りの焼き菓子を扱う洋菓子店を想定して、3つの問いに実際に書き込んだものです。白紙のシートだけを渡されても、手が止まります。
後半は、書き出す時間

説明と質疑応答のあと、休憩をはさんで、実際にワークシートに書いていただく時間を取りました。
頭の中で考えるのと、書き出すのとでは、まるで違います。書こうとすると、決まっていなかったことがはっきりします。

この時間は、各テーブルを回りました。手が止まっている方には横につき、一緒に言葉を探します。「その人、何歳くらいですか」「なんでうちで買ってくれたんでしょうね」と聞いていくと、たいてい出てきます。
ご自身の中にはあるのです。言葉になっていないだけです。
このワークシートは、第2回までに仕上げてくる宿題も兼ねています。その場で完成させる必要はありません。持ち帰って、じっくり考えていただきます。
これから、毎月1回の個別訪問で半年間
DAY1は入口です。ここから毎月1回の個別訪問を通じて、各社の状況に合わせた支援を続けていきます。
集合研修で全体の考え方を共有し、あとはそれぞれの商材、それぞれの体制に合わせて形にしていく。同じやり方が全社に当てはまることはありません。
なぜ、ECの支援を担当しているのか
当社はホームページ制作の会社です。ただ、ECの支援については、Web以前の経験が効いています。
流楽を設立する前、スカッと爽やかな赤いリボンの大手飲料メーカーのグループ会社で、店舗運営管理・仕入れ管理・輸入業務・ライセンスプロダクツの契約と運用に携わっていました。
仕入れて、輸入して、店舗を回す。実際に物を売る側にいた期間があります。
ECサイトの相談をお受けするとき、話は必ず在庫と原価と物流に行き当たります。ここが分かっていないと、サイトの提案が現場と噛み合いません。画面の話だけで終わらせないために、この経験を活かしています。
自社サイトでも、同じことを書いています
DAY1でお話しした内容は、普段からこのブログに書いていることと同じです。
研修の3日前に公開した記事でも、同じ考え方を扱っています。
ECサイトの改善|リニューアルせずにBASE・カラーミーを改善する
デザインだけを新しくしても数字は動かない。デザイン・情報・表示の速さ・使いやすさを一体で整えること。当社ではこれをサイトスタイリング®と呼んでいます。
言っていることと、公の場でお伝えしていることを同じにしておく。そこは守りたいと思っています。
サイトスタイリング®は有限会社流楽の登録商標です。
支援は続きます
半年間の伴走支援は、まだ始まったばかりです。今後の進捗も、公式サイトでレポートされていく予定です。
参加されている事業者の皆さまが、自社の手でECサイトを育てられる状態になるところまで、しっかりお供します。
本事業について:令和8年度 利益率向上・賃上げ支援事業(主催:大阪府/運営:公益財団法人 大阪産業局)

