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手間と時間と妥協と

3DCGを仕事として始めて10年(趣味であった頃を含めると12年)になりますが、
遅いPCで取るに足らない品質のCGを長時間かけてレンダリングしていた時を思うと、
現在のPCとソフトを使ったCGのレンダリング時間と品質は隔世の感があります。

私は3Dの作業をほぼ3dsMAXのみで行っています。
元はサードパーティー製のプラグインでありながら、MAXに取り込まれたmental rayのレンダリングは美しいだけでなく、ラジオシティ(さんざん苦戦して匙を投げました)に比べると遙かに早く、簡単です。
簡単とは言ってもそこは物理シミュレーションの側面があるレンダラーですので、思い通りに動いてくれないことも多いのですが、ラジオシティに比べるとかなり簡便で、ラジオシティでは低品質でレンダリングすると間接光がまだらになってしまいますが、mental rayでは低品質で(つまりは高速で)レンダリングしてもそこそこの結果が出るのが非常にありがたいのです。

さて、このレンダリングのクオリティをどの程度にするのかが、特にアニメーションの仕事の時に頭を悩ませるところです。ライトの数、反射/透明/屈折などのマテリアルの有無や量など、レンダリング品質を求めるとどんどんレンダリングは重くなってゆき、さらにアニメーションとなりますと1秒30コマで制作しますから、仮に1分のCGアニメーションを作ろうとすれば、1枚のレンダリング時間×1800コマとなります。
1枚あたり5秒ならば2時間半ですみますが、1枚あたり1分なら30時間です。
アニメーションともなれば1度のレンダリングではまずすみません。必ずミスや気に入らない点が出てきて複数回レンダリングを繰り返すことになってしまいます。

納期のある仕事ですから、1回のレンダリングにあまり時間をかけていてはミス時にリカバリーが効かなくなってしまいますし、かえってアニメーションとしての品質が下がってしまう場合もあるわけです。
大手の映像制作会社などでは複数のPCを使って問題を解決していますが、私ども零細企業ではそうもいきません。
レンダリング品質をおとして(妥協して)安全と手間をかける時間を買うか、レンダリング品質にこだわって細かなミスに目をつぶる(妥協する)か。その見極めがプロの腕の見せ所でもあるわけです。

・・・大抵、私はその見極めに失敗し、納期寸前に寝不足に陥るわけですが。

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